RAINBOW CHILD 2020を生んだ「海旅団」のボランティア活動
RAINBOW CHILD 2020は、
地球との調和、優しい革命、自由と音楽、武器を楽器に、世界平和、 こどもたちとの島創り、未来に虹をかけるという想いが込められています。
このフェスティバルは、 東日本大震災以降各地で災害ボランティア活動を続けるボランンティア団体『海旅団』から生まれました。 海旅団は災害支援と共に、
原子力発電所の事故後に放射能を気にする親子様を岐阜県八百津町に年に1度招く『保養』という活動をしています。
フェスティバルの収益で、この保養活動や災害支援などのボランティア活動を行ないたいという想いから、RAINBOW CHILD 2020を開催しています。
今後もフェスティバルで踊った皆様のパワーを、
ボランティアをはじめとする社会貢献、災害支援活動にお届けしたいと想っておりますので、よろしくお願いします。
RAINBOW CHILD 2020スタッフ一同
海旅団支援活動
2011年 東日本大震災 物資支援、炊出し、現地活動支援等
2012年~毎夏 岐阜県八百津町にて保養活動『海旅Camp』実施
2013年 京都府 台風18号水害現地活動支援
2014年 長野県、山梨県、埼玉県 豪雪現地活動支援
2015年 茨城県常総市水害 現地活動支援
2016年 熊本地震 炊出し支援
各地での支援活動の様子
海旅Campの様子
【海旅Campの考える 保養の文化と未来について 】
2012年にはじまった疎開保養 『海旅Camp』
2011年3月に起きた福島第一原発事故の影響で今も環境中に放射性物質が放出され続けています。そのような状況の中、多くの場所で放射能汚染による心身への影響に不安を抱きながら暮らしている人たちがいます。
そしてそこでは、太陽の光を浴びて、外の空気を思いっきり吸って、思う存分走り回るという当たり前の生活が奪われてしまっています。
私たち『海旅Camp』は2012年から毎年、夏休みの期間を利用した疎開保養キャンプを続けています。
岐阜県の中山間部である八百津の豊かな自然の中で約1週間の共同生活をおこなってきました。
心身の健康を守るため、人と人、地域と地域を越えたつながりを、長い年月を見据えながらじっくり育んでいこうと思います。
子どもたちの健康を守りたい
1986年にチェルノブイリで起こった原発事故から31年がたちました。
この間、ロシアやウクライナ、ベラルーシなどの放射能汚染地域に暮らす子どもたちのために「疎開保養」や「転地療法」と呼ばれる取り組みが続けられています。
放射線量の低い地域で一定期間過ごすことで、体内に取り込まれた放射性物質が一定量排出されたり、放射性物質によって傷ついた遺伝子を修復するスピードが上がるといわれています。
また、心身の緊張をほぐしたり、健康的な食事をとり良質な睡眠をとること、自然の中で目いっぱい遊ぶような生活をすることで免疫力を高めることも期待できるといわれています。
山で、川で、子どもたちに思いっきり遊んでもらいたい。
子どもたちの心と身体の健康をサポートしたい。
そんな思いから、私たちは自然豊かな山の中での保養を企画しています。
大人も子どもになるキャンプ
海旅Campでは、バーベキューや流しそうめん、木工体験や味噌づくり、蜂蜜づくり体験など、様々なプログラムを用意していますが、それらに参加するもしないも自由です。
「大人も子どもになるキャンプ」を合言葉に、日頃の疲れをとってのんびり過ごせるよう、ルールや決まりごとを作らずに自由に過ごせるキャンプにしています。
ひとりひとりがどのように過ごしたいかを自分で考え、それぞれの価値観を尊重し合いながら、リラックスしてのびのび過ごせるキャンプを目指しています。
心の通ったつながりづくり
原発事故から6年がたち、メディアの報道は少なくなってきましたが、今もたくさんの人たちが放射能汚染と向き合い、日々を葛藤の中で暮らしています。
そしてこれからもこのような状況が長く続くともいわれています。
そのような中で、ひとりひとりが孤立することのないよう、放射能に対する不安や葛藤、様々な想いを抱く人同士が直接出会って、想いを共有し合うつながりを作っていきたいと思います。
皆で寝食を共にし、胸の内を語り合い、何かあったらすぐに助け合えるような、お互いの心を支え合うつながりを作っていけたらと思います。
体験の場をわかちあう
キャンプの中では、体内に取り込まれた放射能を排出する力を持つといわれる梅干や味噌、玄米といった養生食を日々の食事に取り入れ、それら健康に配慮した食事の作り方や食材の入手方法を共有することを大切にしています。
また、食事以外にも整体や体操、陰陽五行や漢方などの知恵について学ぶ機会も作っています。そして毎年の恒例行事としてキャンプ中に「海旅みそ」作りをおこなっており、キャンプ中に食べるみそ汁のほとんどを自給しています。
また、キッチンスタッフが1年かけて放射能対策のために研究した料理のレシピをシェアしたり、子どもたちと一緒にこれらの料理を作ることを通じて、食べ物や身体との向き合い方を実践的に学び、健康的な暮らしを自分たちの手で作っていくことを目指しています。
キャンプだけではないつながり
キャンプ会場によせられる有機野菜や発酵食品、健康食品を紹介し合うことで、キャンプ期間中だけでなく日常的にこれらの野菜を仕入れたり、健康を高めるための知識やネットワークを共有することができています。
また、キャンプ中は漢方・鍼灸の専門家による健康相談や養生のための料理教室、手仕事体験の場が開かれます。
そしてキャンプ期間外にも、キャンプ参加者の皆さんがそれぞれの地元で健康講座やワークショップを主体的に企画・運営しています。
私たち皆が初めて体験した原発事故からまだ6年。
海旅Campにとっても試行錯誤の連続ですが、放射能対策という枠を越え、スタッフ・支援者・参加者といった垣根も越えて、新しい時代を生きる仲間として、
お互いの経験や知恵を分かち合っていくことで、
新しい世界を共に作っていけたらと願っています。
今年も『保養』の取り組みを継続していきます。皆様のご支援、ご協力、何卒よろしくお願い致します。
■支援金振込先■
・ゆうちょ銀行 (店名)二一八 普通 4818236 ウミタビキャンプ
・ 郵便振替 記号12100 番号 48182361 ウミタビキャンプ
最新情報はFacebookページやTwitter、Instagramで順次発信します。
Concept
保養を文化に
福島県や周辺地域では原発事故以来、健康への影響が心配され、外で思い切り遊ぶことができない子どもたちがいまだに多くいます。
このフェスの収益は、子どもたちと家族をまねき自然の中でリフレッシュしてもらう「保養」への支援になります
(疎開)保養とは… チェルノブイリ原発事故の経験から、放射能汚染されていない土地への一時的な避難保養が健康回復に有効であることが明らかにされています。日本では各地のボランティアによって保養キャンプ等のとりくみがおこなわれていますが、費用や人員など年々きびしくなっているなか継続しているのが現状です。